毛束実験

The following two tabs change content below.

KIMOTO

ブリーチ系カラー専門の美容師。 全体ブリーチはもちろん、ハイライト・バレイヤージュ・グラデーションカラーなど日々施術しています。 福岡県で働いています。 ヘアスタイルに関する質問やご予約はお気軽にお問い合わせください。

ご予約が急遽キャンセルになってしまって出来たスキマ時間は、よく毛束実験をしています。

 

これは元々 白っぽい色味の毛束なのですが、毛先に暗いカラー剤を塗ることで発色の具合を確かめているのです。

目的としては、新色が出た場合にどんな色味に仕上がるか?を実際に確認するためもあります。

しかし一番大きいのは【どれだけ残留しないカラー剤か?】を知りたいためです。

 

残留とは?

  • 前回染めたカラーが、ブリーチを使ってもなかなか取れない状態のこと。
  • 残留が強いと明るい色味や透明感のある色味にしづらくなる。
  • 暗いカラー剤はもちろん、カラーバターなども該当しやすい。

ブリーチをご希望のお客さまは、基本的には【ずっとブリーチをしていたい】し、【透明感が常に欲しい】ことがほとんどです。

その状態で残留が強いカラー剤を使ってしまうと、次回のカラーが綺麗に染まらない状態に陥ってしまうわけです。

 KIMOTO

特にバレイヤージュやハイライトは暗い部分を作るカラー施術なので、残留の強弱が次回に大きく影響を及ぼします。

 

それを危惧するため、せっせと毛束実験をするのです。

 

これは毛先を暗く染めた毛束に、ブリーチを塗っている状態です。

すでに上の毛束と下の毛束では、明るくなり具合に差が出ているのがお分かりでしょうか?

仕上がりの差はこんな感じに。

 

 

上の毛束が残留が強く、下の毛束が残留が弱いと分かります。

この結果から、お客さまに使用するのは下の毛束を染めたカラー剤となるのです。

 

毛束を塗って、ブリーチして…となると1時間30分ほどかかる検証になるのですが、これをしているのとしていないのでは、お客さまに対して出来る色味も変わってきます。

暗く染める場合も、どの美容師が染めるかによってその後に大きく差が出ますので、慎重にお選びいただけると助かります。

 

参考にされてください。